みんなをびっくりさせたくて!挑戦してみました
(MBC南日本放送アナウンサー 岩﨑弘志さん)
日商簿記検定は、幅広い世代・多様な職種の皆様に利用される資格試験です。1954年の創設以来、受験者数はのべ2800万人を超えます。
今回は、2022年12月に日商簿記検定3級を合格された岩﨑弘志さんにお話をうかがいました。アナウンサーである岩﨑さんが、簿記を学んだ理由とは?
共感したくて、自分でもやってみる
「簿記の資格を取ったよ!」と番組内で言ったら、「えっ!何で?」とみんな驚く。狙いどおりでした。
日曜日に放送している『てげてげハイスクール』を、私が担当しています。高校生と一緒につくるラジオ番組です。商業科の生徒が出演することもあり、「簿記」という言葉がたびたび出てくる。そのたびに「どうなの?」と聞くんですね。これを繰り返すうちにだんだん気になってきて、それなら自分でも勉強してみよう、となったわけです。
この番組が目指しているのは、高校生の本音を引き出すこと。その中で「共感」があると話が盛り上がります。私が簿記を勉強すれば、ここにつながるとも考えました。
せっかく勉強するんだから資格取得も目指すことに。受験は勉強のモチベーションにもつながりますからね。そして、高校生をビックリさせたい、というイタズラ心もありまして……これがいちばんの理由です。私はこっそりと受験勉強にかかりました。みんなを驚かせる瞬間に向けて、ワクワクしながら。
復習を交えながら、毎日コツコツと
参考書を買ってきて勉強を始めたのですが、思っていた以上に大変でした。学んだことがなかなか定着しません。頭が固くなっているのか、高校生のようには吸収していけない。そこで、前日に学んだ分を復習してから、次に進むようにしました。着実に自分のものにしよう、という感じです。あせらずに毎日少しずつですね。仕事もありますから日々の勉強時間もちょっとずつしかとれません。だから、すごく時間がかかりました。高校生は3ヶ月くらいで習得するそうです。私は9ヶ月でした。
ネット試験がスタートしたから受験できた、というのもありますね。日曜日の試験だと仕事のため受けられません。日程と会場を選べるのはありがたかったですね。
努力すれば、簿記の資格は取れる
番組内で簿記の話題が出たときに、より深くより広く会話ができるようになりました。高校生との距離感も近くなったように感じます。
そして、実務で役立つことも結構あります。会社員としてお金に関わる業務もありますからね。また、制作サイドもお金の流れを意識しておくのは大事です。経理担当ではなくても、簿記を知っていて損はないとも感じています。
何かに挑戦したいけど、何から取り組んでいいかわからないと思っている方こそ挑戦してみてほしいですね。簿記資格はコツコツ勉強すれば取れます。努力は裏切らない。40歳手前のおじさんが、急に勉強を始めても取得できましたから。
今後は2級の取得も目指しています!どれだけ時間がかかるのか、わからないですけどね。
(鹿児島商工会議所会報誌「アイム」2023年3月号より転載)
記事提供: 商工会議所の検定試験
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