山口商工会議所と宇部商工会議所、防府商工会議所、および山口市・宇部市・防府市の三つの商工会は8月28日、事業承継支援に関する連携協定を相互に締結した。山口市内のホテルで行われた調印式には、河野康志会頭(山口)、安部研一会頭(宇部)、喜多村誠会頭(防府)ほか3商工会の会長が出席し、協定書に調印した。
同協定は、中小企業の後継者不足が全国的に問題となる中、後継者不足のために廃業が増えれば、蓄積された技術やノウハウが継承できないばかりか地域経済発展を阻害することにもなりかねないことから、商工会議所と商工会が手を組み広域で事業承継支援に当たる必要性があるとして締結に至った。
同協定により今後、事業承継相談への専門家の派遣、事業承継啓発セミナーの開催、事業承継を啓発するパンフレットや動画の作成、動向把握のための企業アンケートなどを行う。10月19日には、まず「ビジネスネットワーク拡大交流会」を開催する予定だ。
調印式で河野会頭は、「産業構造の違う3市6団体が連携することは意味がある。事業承継の機運を高めたい」と話した。
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