中小企業庁はこのほど、「人手不足解消」「生産性向上」など、目的別に学習できる教育コンテンツの提供を開始するとともに、中小企業で働く従業員などの学習履歴や成果を可視化できる人材育成のプラットフォーム「ビジログ」を公開した。中小企業庁では、「中小企業が、第四次産業革命などの急激な環境変化や人口減少という構造的問題に対応しながら、成長・発展を続けるためには、経営者を支える中核人材の育成が急務」と指摘。中小企業などで働く従業員を将来、社内の中核的な人材に育成するために同サービスを開始した。
同サービスでは、中小企業などで働く従業員に必要な社会人基礎力の他に、「人手不足解消術」「生産性向上術」「情報活用術」「広報宣伝術」「営業販売術」「サービス向上術」「人づくり術」といった七つの専門知識などを身に付けることができるカリキュラムを用意。EdTech(ITを活用した教育サービス)を活用し、時間や場所にとらわれない多様な学びのスタイル(ウェブ型、双方向ライブ型、ワークショップ型)を提供する。また、受講履歴などを一元管理し、受講者の理解度・進捗(しんちょく)を可視化することで、成果や成長を実感しながら、学びを継続することができる。
同サービスの利用は無料で、ワークショップ(教室で行う研修)の募集と一部のウェブ研修の受講を開始する。今後、ウェブ研修の充実や双方向ライブ研修を開始する予定としている。
詳細は、http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/koyou/2018/180820busilog.htmを参照。
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