ふじや菓子舗
公益財団法人食品等流通合理化促進機構の優良経営食料品小売店等表彰で、北海道北見市留辺蘂(るべしべ)町のふじや菓子舗が、このほど日本政策金融公庫(日本公庫)総裁賞を受賞した。「優秀かつ地域活性化に貢献していること」が受賞の理由だ。
同賞は、独創的な経営技術を駆使し、優れた経営成績を上げる中小食料品小売店などを発掘、顕彰するもの。同機構の前身、社団法人食料品流通改善協会による実施を含めると、2018年度で42回目となる。
ふじや菓子舗は1913年に北海道湧別(ゆうべつ)町で創業。32年に現在地の留辺蘂町温根湯(おんねゆ)温泉に移転して以来、87年にわたり暖簾(のれん)を守り続けてきた老舗である。
四代目の藤田照(あきら)代表は、父親で三代目の俊博さんから、今年1月に同店を引き継いだばかり。伝統の味と技を継承し、地域に寄り添う菓子づくりを実践している。先代が地元特産の白花豆を素材に考案した『白花豆パイまんじゅう』は、地域の知名度アップに貢献。また、藤田代表が試行錯誤の末に開発した『白花かすてら』も、同温泉の土産品として人気を得ているほか、地元銘菓として引き出物などにも利用されている。こうした地域に根差した経営姿勢を貫く同店が、今回の受賞により、さらなる発展を遂げることを期待したい。
お問い合わせ
所在地:北海道北見市留辺蘂町温根湯温泉194
電 話:0157-45-2228
最新号を紙面で読める!