米子商工会議所(鳥取県)は8月18~19日の2日間で、小・中・高生を対象にした「夏休み創業チャレンジセミナー」を実施した。
小学生を対象とした初日は、主に鳥取西部から集まった小学4~6年生21人が商品開発体験セミナーに参加。米子市の下町を散策して地域の魅力に触れながら商品開発のテーマを探るフィールドワークを経て、商品企画案を作成・発表した。同市在住のファイナンシャルプランナー木村美紀氏が講師として児童たちに商品開発のノウハウを解説。5グループに分かれて話し合いを深め、「お地蔵さんウオーターサーバー」「米子城ケーキ」などのアイデアが提案された。
なかでも地域に古くから伝わり下町に点在するさまざまな地蔵や観光スポットのルート案内を行うアプリ「地蔵めぐ~る」は、スタンプをためて限定グッズが当たる仕組みまでの開発を提案しており、「思いがけない発想に刺激を受けた」と同所担当者。参加者は「米子の秘密を知ることができてよかった」「実際に商品をつくりたくなった」と話した。
2日目は中・高生11人が参加し、米子に根差して活躍する大人をゲストに迎え、インタビューを通じて地域にあったらいいなと思う仕事を考えた。「部活の練習試合・合同練習マッチングサービス」「家庭用水力発電機開発」など全案が立案され、一人一人が事業計画から投資プレゼンテーションまで行い、全員で評価する本格的なものにした。参加者からは、「創業する上で人とのコミュニケーションの大切さを学んだ」「セミナーを通し、創業してみたいと思った」と高評価を得た。
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