静岡商工会議所は1日から、同所静岡事務所内に「モバイルPOS(販売時点情報管理)レジ体験コーナー」を設置している。来年10月に適用される消費税率10%への引き上げおよび軽減税率制度導入に向けた対応を中小・小規模事業者へ促すのが狙いだ。すでに会員事業者らが同コーナーを訪れ、職員の説明を聞きながらモバイルPOSレジの機能や利便性を体験した。
モバイルPOSレジとは「iPad」などのタブレット端末を活用したPOSレジサービスのこと。売上管理や分析が効率的にできるばかりでなく、既存のPOSレジに比べ導入・運用コストが安いこと、操作が簡単などのメリットがある。
来年10月の軽減税率制度導入に伴い、事業者は帳簿・請求書・レシートなどの記載を税率ごとに区分する必要が生じ、それに対応したレジの導入やシステム改修が必要になる。そこでモバイルPOSレジの操作体験を通して軽減税率制度に向けた対応を促すと同時に、同レジ導入による労働生産性向上、軽減税率対策補助金などメリットの周知を図る。
体験コーナーには、モバイルPOSレジ(iPad、現金を保管するキャッシュドロアー、レシートプリンター、ハンディースキャナー)のデモ機3台を設置。各機にレジアプリ(Airレジ、Uレジ、スマレジ)をインストールしており、操作体験やレジアプリの比較ができる。経営相談窓口の隣に設置され、ワンストップ相談も可能だ。
利用者からは、「実機に触れてアプリを比較できるのがいい」「(職員から)偏りのない助言がもらえ、助かる」などの声が上がっている。同コーナーは、2020年9月30日まで開設している。
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