小山商工会議所(栃木県)は10月17日、農商工連携による6次産業化の推進を目的に、JAおやまと「包括的連携に関する協定」を同所で締結した。6次産業化とは農林漁業(1次産業)と製造業(2次産業)、小売業(3次産業)が一体となって地域資源を活用した新たな付加価値を生み出す取り組み。同所はかねてより小山市産のかんぴょうや桑の葉を使った商品開発、伝統的工芸品である「結城紬」の海外販路開拓などに注力してきたが、地域社会の発展と産業振興のためには農業と商工業の連携が不可欠として同協定を締結した。
協定書には6次産業化の推進と共に産業や観光振興、地域資源を活用した新事業の創出、地産地消の推進、農業者と商業者のビジネスマッチング、海外展開の推進などで連携・協力することが盛り込まれている。これにより両者は今後、連携協力に関する窓口を設け、相互に協議、情報交換を行っていく。商品開発に伴うマーケティング調査や展示会などを共同で行うことも可能となる。協定締結式では、大森武男会頭とJAおやまの福田浩一郎代表理事組合長が協定書に署名した。
最新号を紙面で読める!