全国各地の商工会議所が、東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で地域の〝自慢の逸品〟を紹介する「地域うまいもんマルシェ」。今回は、8月29日~9月4日に出店した松江の〝逸品〟を紹介する。
松江商工会議所は、家庭で手づくりのお月見を楽しめる「お月見キット」を中心に、地元製粉会社の製品を紹介した。
お月見キットは、創業148年の永江製粉が一般消費者向けに期間限定で発売した新製品。業務用が中心の同社だが、コロナ禍を機に家庭用の需要に着目し、日本の文化であるお月見の風習を親子で体験してもらおうと開発した。
箱の中にはだんごの粉と串、砂糖入りきな粉、敷き紙などが入っており、箱は組み立てると三方になる。だんごの粉は島根県産米を使用し、昔ながらの杵(きね)つき製法で製粉。粉に水を加えてこね、ゆでるだけで簡単にだんごが出来上がる。
また、ブースでは同社のそば粉も販売。「そば粉(大社)つなぎ入り」は、殻付きのそばの実を製粉した「挽(ひ)きぐるみ」のそば粉につなぎをブレンドしたもので、打ちやすく風味が良いのが特徴だ。出雲そばの味とそば打ちを家庭で体験できる。
松江は、日本三大そばの一つ「出雲そば」で知られるまち。同所は今年2月に松江藩7代藩主松平不昧(ふまい)公にちなんだ出雲そばの新メニューを開発するなど松江のそばのブランド化に力を入れている。
「手づくりが家族のコミュニケーションにつながり、松江の物産を知るきっかけにもなれば」と製品をアピールした。
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