各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
富山商工会議所(会頭:髙木繁雄)は、どこを切っても美しい木目模様が現れる「杢目羊羹(もくめようかん)」をはじめ、こうじや甘酒、富山県特産「水島柿」の花から採取した蜂蜜などを紹介した。
杢目羊羹は1853(慶応2)年創業・鈴木亭の看板商品で、小豆の〝紅〟と白インゲンマメの〝白〟で立山杉の年輪を表現したようかん。江戸幕府の御用菓子司鈴木越後で練りようかんの製造法を学んだ初代が富山に戻り創業、以来伝統製法を受け継いでつくり続けている。同社はまた、立山連峰・五色ヶ原高原の花畑をイメージした5色の「立山五色ヶ原羊羹」も出品した。
こうじや甘酒を出品したのは、富山で100年以上こうじをつくり続ける新村こうじみそ商店。同社の「甘こうじドリンク」は、「富山のくすり」の伝統を生かし、富山市が地元食材や古くから健康に良いとされる食材を使い栄養・安全面に配慮した食品を認定する「富山やくぜん」ブランドに認定されている。甘酒特有の粒をすりつぶした滑らかな飲み口でショウガ、秋ウコン、玄米・雑穀の3種類がある。
水島柿の蜂蜜は、富山県を中心に国内での採蜜にこだわる大場養蜂園の人気商品。ほのかな柿の香りと程よいコクがあり、料理や菓子、ドリンクなどに合う。このほかレンゲやトチの木の蜂蜜、蜂蜜をぜいたくに使ったフィナンシェなどの菓子もブースに並んだ。
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