日本政府観光局(JNTO)はこのほど、2018年10月の訪日外客数が前年同月比1・8%増の264万1千人となったことを発表した。18年1~10月の累計は、前年同期比9・7%増の2610万人9千人に達した。264万1千人は、10月としては過去最高。これまでの10月の過去最高は、17年10月の259万5千人だった。
国・地域別では、16カ国(中国、タイ、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペイン)で10月として過去最高を記録した。なお、1月からの累計では、ベトナム(33万人)、イタリア(12万9千人)、ロシア(7万9千人)、スペイン(10万4千人)の4カ国が10月までに昨年の年計を超え、過去最高を更新した。
JNTOでは、「韓国、台湾、香港においては、昨年は10月上旬にあった休暇が、今年は9月下旬となったことなどもあり、前年同月を下回った。一方で、欧米豪市場については、好調なクルーズ船需要や訪日旅行プロモーションの効果により、9カ国全てで好調な伸びを示し、訪日外客数全体としては増加に転じた」と分析している。
観光庁の田端浩長官は記者会見で、「冬ダイヤについて、前年同期比でアジアからの便は顕著に増加してきている。航空便全体でいわゆる座席数が過去最高となっているというプラス材料がある。こうした状況を踏まえて考えると、今後特段マイナスの外的要因がなければ、2018年の訪日数は年間で史上初めて3000万人を超えると見込まれる」とコメントした。
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