日本商工会議所青年部(日本YEG)は、2019年11月26・27日の2日間、台湾で「Next age, the future of YEG in TAIWAN〜3rd stage〜」を開催した。今回で3回目となる台湾との交流事業で、全国から106人が参加。台湾三三青年会との交流や台湾国際工商経営研究社とのビジネスマッチング事業を行った。
今回で3回目となる台湾との交流事業は、2017年度にMOU(協力覚書)を締結した台湾三三青年会(台湾の売上上位100社が集まる経済団体の青年部)との交流のほか、IMC(台湾国際工商経営研究社)とのビジネスマッチング事業を行った。
本事業は過去2回の実績を生かしつつさらなる親交を深め、両団体の発展、そして自企業の発展へとつながるように、また、一過性で終わらない継続的な交流とビジネスでのつながりの創出を目的に実施したものである。
初日(26日)は台北にて、台湾三三青年会顧問の鍾維永氏による講演「台湾と日本の歴史的つながり」と、台湾と日本で活躍している大谷主水氏による講演「台湾と日本の懸け橋として」を聴いた。日本と台湾は古くから交流があり、台湾は親日国としても有名だが、歴史をひもときながら、なぜ親日国なのか、私たちの祖先は台湾で何をしてきたのかを学び、見つめ直す良い機会となった。
その後、同会の6社限定プレゼン商談会「ビジネスの虎」を実施。台湾でビジネスを開始する際のビジネスルート・ビジネスパートナーの開拓に役立つ内容となった。
2日目(27日)は会場を台中に移し、IMCとのビジネスマッチング事業を行った。IMCは会員に中小企業の若手経営者が多いという点で、YEGと似た経済団体である。今回のビジネスマッチング事業には自動車部品、AI技術、不動産、広告、芸術、飲食、製造、生物化学、美容、医療と多岐にわたる企業が参加した。
会場内には多くの企業の出展ブースがあり、直接商談することができ、会社間の連絡先の交換なども行われたほか、その場で早速、台湾の経営者側からビジネスの紹介を受けたメンバーもいた。参加メンバーにとっては、充実したマッチングの機会となった。
日本企業の海外進出は難しい課題の一つといわれているが、相互に情報交換し、シナジー効果を出すことができれば、互いに協力し合い国際的な活動を加速する一歩となる。本事業に参加したメンバーは大きな刺激を受けるとともに、自社の発展、地域経済の発展へとつなげていくことが期待される。
国際ビジネス交流委員会・佐藤秀樹委員長のコメント
新時代の幕開けにふさわしい事業とするべく、YEGの情熱を結集し、親交を深めつつ両団体の未来を創造し、一つでも多くのビジネスマッチングが実現できるよう企画しました。
台中でのビジネスマッチング事業では、参加企業が昨年を上回り、大いに盛り上がりました。YEGの参加メンバーからは、「参加して本当に良かった」など、うれしい言葉をたくさんいただくことができました。今回得た学びや機会を今後の自企業の経営に役立てていただきたいと思います。国際ビジネス交流委員会としましては、20年1月にハワイ、2月にカンボジアと交流事業が続きますが、参加メンバーに多くの学びを得ていただけるよう、事業を運営していきますので、より多くのメンバーのご参加を心よりお待ちしております。
最新号を紙面で読める!