大田商工会議所(島根県、齊藤寛会頭・斎藤文具店)はこのほど、農林水産省および内閣官房が行う第10回「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」でグランプリを受賞した。同事業は、「強い農林水産業」「美しく活力ある農山漁村」の実現に向けた優れた取り組み事例を選定し、全国へ発信するもの。今回選定された優良事例29地区の中でも、同所が取り組む「大田の大あなご」ブランド化事業が、「⼤あなご」のおいしさをデジタル検証することで⾒える化・ブランド化に成功している点、幅広い関係者と連携して地域の活性化につながる取り組みを行っている点、漁業者の所得向上に貢献している点などで高い評価を受けた。
昨年12月8日には、選定証授与式に出席。同所の沖和真事務局長は、「0予算で大あなごのブランド化推進を行ってきた。人口減少の進む当地でも、少しの工夫とさまざまな人との信頼関係を築いて事業に取り組むことにより、地方でも活性化できることを示すことができた」と感謝の意を示した。
また12月20日には、総理大臣官邸で行われた交流会に参加。同所の齊藤会頭は、「市内の飲食店では30店舗がアナゴ料理を提供し、加工品も19商品に増え、経済効果は約8億円に。漁師の所得向上にもつながり、地元住民の地域を誇る食材となって、地域活性化に寄与している」とあいさつした。岸田文雄首相は、「今回のグランプリに輝いた大田商工会議所の取り組みは、地場産のアナゴのうまみをデジタルで検証・発信し、ブランド化を図るというものであり、地域資源×デジタルによって地域の付加価値を向上させる、こうした手法を見事に編み出された」と称賛。また「大田の大あなご」を試食し、「想像以上に大きくて歯応えがある。デジタル化でおいしさを検証したことは素晴らしい」と感想を述べた。
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画像:総理大臣官邸での交流会(上段)と選定証授与式
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記事提供: 日本商工会議所
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