阿南商工会議所女性会(町田哲子会長)は昨年10月20日、市立椿泊小学校に市民らを招いて「ジンゴベエ伝承交流会」を開催した。2022年度から市とともに取り組んでいた「ふるさとゆかりの偉人マンガの製作と活用事業」で、県内の制作会社などの協力により昨年3月に完成した漫画「ジンゴベエ」を題材にした、初の試み。
地元のヒーローである、戦国時代から江戸時代に阿波水軍を率いた侍が代々襲名した「森甚五兵衛」を描いた漫画は、1000部製作して市内の小学5年生に配布し、市立図書館や公民館にも置いた。その後、地元の漁業関係者の出資により1200部増刷し、四国各地の商工会議所などに贈っている。
伝承交流会では、漁業関係者に増刷感謝状を贈呈した後、同校の児童たちが声優に挑戦し、漫画に声を当てた「ボイスコミック短編動画」を上映。児童たちが情景を想像し、熱心に取り組んだ成果が披露された。さらに、森家の子孫や作家、漫画家など製作関係者が「ジンゴベエ」の魅力を語り合う、パネルディスカッションも実施。参加した市民らは森甚五兵衛の偉業を共有し、いっそう理解を深めた。
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