分譲マンションの木製ドア、ドア枠を製造する田代製作所は、ITベンダーの伴走支援により独自の生産管理システムを開発した。それを従業員全員に配布したタブレット端末で活用。生産効率向上とコスト削減を実現でき、「DXセレクション2023」優良事例に選定された。
膨大な量の製作指示書が従業員を振り回す
田代製作所がDXを検討し始めたきっかけは、工場の各工程に配る製作指示書をコピーするために毎日大量に消費されるA3コピー用紙を減らしたい、という社内の声だった。
同社が製造する製品の95%は、分譲マンションの部屋のドアや折戸・収納扉が占める。これらの製品は大量生産ができない。なぜなら、「ドアの仕様は、マンションのコンセプトによって異なるからです」と、同社社長の日景好範さんは説明する。
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