平安貴族に愛され紫式部が『源氏物語』を起筆した寺
石山寺は、琵琶湖の南端から流れ出る瀬田川西岸に位置する真言宗の大本山です。東大寺の大仏建立に必要な黄金を得るため、聖武天皇の勅願で東大寺別当の良弁僧正が聖徳太子の念持仏をこの地に安置して祈願したところ、陸奥の国で黄金が発見されたことが寺の始まりとされています。その名の通り、国の天然記念物である硅灰石(けいかいせき)の上に堂宇は建てられています。
平安時代には貴族による石山詣でが盛んとなり、特に女性に人気があったと記録されています。紫式部をはじめとする女流文筆家がたびたび訪れ、往時の風光明媚(めいび)な景色を多くの文学作品の中に垣間見ることができます。
石山寺 HPはこちら▶▶https://www.ishiyamadera.or.jp/
観光担当者がすすめる!わがまちの「イチ押し」
大津商工会議所 地域振興課 西村綾子さん
NHK大河ドラマ「光る君へ」の放映に伴い、石山寺境内では期間限定で「びわ湖大津 大河ドラマ館」、「源氏物語 恋するもののあはれ展」と、物産館(写真)が登場しています。紫式部や源氏物語をイメージしたグッズや大津の特産品など、数多くのお土産がそろっています。
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