塩釜商工会議所(宮城県)が設けたみなと塩竈海保カレープロジェクト委員会は、3月24日、海鮮せんべい塩竈で「みなと塩竈海保カレーまつり」を開催した。塩釜市内の3店舗が出店し、およそ1500人が来場した。オープン前から店舗前に行列ができたため、急きょ開始時間が前倒しとなるなど、来場者の期待の高さがうかがわれた。
宮城海上保安部は塩釜市内に拠点があり、その巡視船には、代々受け継がれたカレーのレシピがある。同レシピは、市内の飲食店で忠実に再現され、「みなと塩竈海保カレー」として提供されている。また、レトルトパックも販売されており、パイやクッキーなどともコラボレーションしている。
カレーは3種類あり、それぞれ巡視船の名前が付いている。スパイシーで本格的なキノコ入りのビーフカレーは「ざおう」、タラのすり身が入った和風のシーフードカレーは「まつしま」、バナナやキウイ、パイナップルが溶け込んだフルーツキーマカレーは「くりこま」と呼ばれている。
「みなと塩竈海保カレープロジェクト」は、海保カレーを塩釜の新たなグルメとして発信していくことを目的として、2019年に始まった。今回のイベントは、公益財団法人海上保安協会東北地方本部の協力を得て、同プロジェクト開始5周年を記念して行われたもの。カレーの出店ブースだけでなく、海保オリジナル缶バッジの作成体験コーナー、海上保安部の制服を着用し、巡視船パネルの前で記念撮影ができるコーナー、3D海底地形図の展示コーナーなど、さまざまなブースを用意した。タテゴトアザラシの子供をモチーフにした海上保安庁マスコットキャラクター「うみまる」も登場し、子供や海保ファンも楽しめるイベントとなった。
来場者からは「イベントを楽しみにしていた。カレーは3種類ともおいしかった」、「『みなと塩竈海保カレー』を知らなかったけれど、ネットでイベントのことを知り来てみたら楽しかった」、「制服を着て写真を撮りたくて来たので、撮影できてよかった」などの声が聞かれた。
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