両国の関係強化図る日本商工会議所の小林健会頭は、4月8~13日、岸田文雄首相の米国公式訪問に経済界の代表の一員として同行した。10日には、バイデン大統領夫妻主催の公式晩さん会に参加。両国首脳夫妻のほか、クリントン元大統領夫妻ら両国の要人230人超が出席した。11日には、米国上下両院合同会議の岸田首相議会演説を現地で聴講した。
今回の訪米に合わせて、10日に、全米商工会議所を表敬訪問し、ジョン・マーフィー上級副会頭兼国際部長らと懇談した。両所代表による交流は、2014年9月以来、約10年ぶり。政策提言や国際活動などに関して意見交換し、今回の訪問を契機に両商工会議所の相互理解と関係強化に努めることに合意した。
11日には、日米比3カ国首脳会談のため訪米していた、フィリピンのフェルディナンド・マルコス大統領と懇談した。日本企業への強い期待を示すため、マルコス大統領の希望で首脳会談の直前にもかかわらず実施に至った。
小林会頭は、23年10月の日本・東京商工会議所の経済ミッション以降、フィリピン政府が、外国投資環境の整備に関するコミットメントに基づき、取り組みを継続していることに対して、感謝の意を示した。マルコス大統領は、フィリピンの成長における日本企業の重要性や付加価値税の還付手続きに関する税務当局の迅速な対応の保証と、税制合理化計画などについて説明した。
このほか、前駐日米国大使のウィリアム・ハガティ米国連邦上院議員、リチャード・アーミテージ元国務副長官ともそれぞれ懇談し、米国との関係強化を図った。
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