日光商工会議所(栃木県、相良芳隆会頭・相良建設)、日光市、足尾町商工会、タイミーはこのほど、「雇用創出に係る連携協定」を締結し、締結式を行った。式には同所の相良会頭も出席した。タイミーは単発や短時間のアルバイト紹介サービス「タイミー」の運営会社。同社が自治体だけでなく、地元経済団体も加わる協定を締結するのは初めてのことだ。
同協定は、四者が相互連携を図り、それぞれの資源を生かした事業に協働で取り組むことにより、雇用の創出などを推進し、市民の雇用環境を確保して、地域経済の活性化を推進することを目的としている。同協定では、①雇用創出と雇用に関する課題解決②多様な働き方の推進③産業振興など――で協力することを確認した。
日光市の地域経済は、コロナ禍からの行動制限緩和や5類への移行、インバウンド需要の復活などにより、コロナ禍前の水準を取り戻しつつある。一方で、長引く円安などによるエネルギー・原材料価格の高騰、人手不足の深刻化、最低賃金の引き上げ、インボイス対応など、企業を取り巻く環境は依然として厳しい状況にある。
特に人手不足問題は、基幹産業である観光業のみならず、さまざまな業種において新たな経営課題となっている。同所が2023年9月に実施したアンケート調査によれば、回答事業者の約7割が「人手不足を感じる」としている。
今回、同協定の締結により、会員事業所の雇用問題に対する支援体制を強化し、官民一体となって新たな働き手を掘り起こすことを目指している。
記事提供: 日本商工会議所
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