日本商工会議所の小林健会頭は7月1日、北海道・東北ブロック商工会議所経営指導員との意見交換会を開催した。会合には小林会頭のほか、8人の経営指導員が出席した。
経営指導員からは、DX、創業、事業承継、金融、補助金活用などの伴走支援のほか、地域振興、能登半島地震の再建支援、支援力向上などについて報告した。
小林会頭からは、「融資や補助金申請などが経営支援に結び付いていることが分かった。事業者が活用できる使える補助金などのタイムリーな情報提供が重要」「事業承継を前向きに捉えられるようになってきた。事業承継への支援は、新陳代謝にもつながっていく」「OJTによる人材育成が進んでおり、大変効果が出ている。コミュニケーションを通じて学べることは多い」「DXの推進が必要だが、費用面の課題や取り組み手法が分からないなど現場のIT化の困難さが分かった。DXの重要性を根気強く伝えていくことが大事」とのコメントがあった。
意見交換会は、経営支援の最前線で中小企業などの経営課題の解決に向け、伴走支援をしている経営指導員から直接、現場の生の声を聴きたいとの小林会頭の発案により昨年の12月に初回を実施。今回で2回目の開催となった。今後も他のブロ ックなどの経営指導員との意見交換会を開催する予定としている。
最新号を紙面で読める!