会津喜多方商工会議所(福島県)は7月7日まち歩きイベント「駅から始まる喜多方物語」を開催した。同イベントは、喜多方市が渋沢栄一と親交があった社会慈善家の瓜生岩子の出身地であり、渋沢が関わった120年前の鉄道事業により大きな発展を遂げたことから渋沢の新札発行を記念して企画された。当日は渋沢に扮した同所佐藤富次郎会頭や瓜生の仮装をした参加者ら18人が喜多方駅を出発し、ガイドによる説明を聞きながら瓜生岩子記念館、同市の酒造店、瓜生の墓、蔵が多く現存するまち並みを散策した。また、お昼には瓜生の母親の実家である「熱塩温泉 山形屋」で同市の5蔵元の利き酒と昼食を楽しんだ。
渋沢と瓜生は共に社会福祉事業に心血を注ぎ、渋沢が院長を務めていた福祉施設「東京養育院」で瓜生に出会うと、渋沢は瓜生を幼童世話係長に就任するよう協力を求め、瓜生は特に幼児教育に取り組んだ。
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