6月初旬、AI向けの半導体を手掛ける米国企業・エヌビディアの株価は史上最高値を更新し、一時、アップルの時価総額を上回り、マイクロソフトに次ぐ世界第2位になった。同社の株価推移を見ると、世界経済のけん引役がスマホからAIへシフトしていることが分かる。
AIは多くのデータを解析することで、実際に起きた事柄に関して原因と結果を推論する。その推論によって、将来起きることや人々の望むものを予測する。それは、社会や経済の変化をより精緻に解析するのに大きな役割を果たす。AIの機能は社会にとって革命的な進化といえるだろう。そのAIを動かすためには、演算処理能力の高い先進の半導体が必要である。その半導体分野で圧倒的なシェアを誇るのが、エヌビディアだ。同社は、高速演算を支える“画像処理半導体(GPU)”市場でほぼ独走状態にある。さらに、同社はGPUなどの開発を進め、より汎用型の人工的な知能や、人工知能を使ったロボットなどの開発を目指している。
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