蒲郡商工会議所(愛知県)、蒲郡市、蒲郡市観光協会とメルカリは8月26日から、メルカリが提供する空き時間に手軽に働くことのできるサービス「メルカリ ハロ」を活用した連携事業を開始し、蒲郡市役所で記者発表会を行った。同事業は地域循環型社会を目指す蒲郡市の「サーキュラーシティ宣言」を推進するため、2022年にメルカリと蒲郡市が締結した連携協定に基づくもの。今回、これに同所と蒲郡市観光協会が協力した形だ。
「メルカリ ハロ」は、登録した人が好きな時間に最短1時間から働ける空き時間おしごとアプリ。今年3月から提供を開始し、「だれでも、すぐに、かんたんに」をコンセプトにしている。メルカリアカウントを持っている人はすぐに始めることができ、履歴書や面接が不要なのが特徴。スマホアプリから応募するだけでよく、事前準備が必要ない気軽さとすぐに給与が振り込まれる利便性を強みとしている。
同連携事業では、スポットワークで働きたいと考える全国のメルカリ利用者や市民と市内事業所の求人とのマッチングを促進する。10月7日には同所主催で「スポットワーク活用セミナー」を開催。サービス業などの市内事業者を対象に、スポットワークの必要性や「メルカリ ハロ」の活用方法について説明する。セミナー後、希望者に対して個別相談会の実施も予定している。また、10月26日には同市が、空き時間に働いてみたい市内在住者および在勤者向けに「メルカリ ハロ講座」を実施して働き手の登録を促し、官民が連携して人手不足の解消と地域経済活性化に取り組む。
同連携事業の背景には、市内の人手不足がある。蒲郡市は渥美半島と知多半島に囲まれた風光明媚(ふうこうめいび)な土地柄や温泉などを生かした観光産業が主要産業となっているが、同産業や飲食業を中心に人手不足の問題が生じていた。同事業を通じて、市民の多様な働き方を促進していくことで人手不足を解消する狙いがある。
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