中小企業庁はこのほど、サプライチェーンの維持・発展に向けた事業承継に取り組むことの重要性を啓発する広報用のチラシと、「サプライチェーン事業承継」の取り組み事例集を作成した。
サプライチェーン事業承継とは、取引先や販売先が後継者不在などで廃業してしまうことを防ぐため、自社でその取引先の事業を承継、もしくは事業承継に向けた働きかけ(支援機関の紹介など)を行い、サプライチェーンの維持・発展を実現すること。サプライチェーンを担う特定の事業者が廃業すると取引先の事業継続にも影響を与え、地域産業全体に負の影響が広がる可能性があることから、同庁はサプライチェーン事業承継の拡大に取り組んでいる。
広報用チラシでは、連鎖廃業を防ぐため、チェックポイントとして「取引先の事業承継に目を向けること」「取引先の事業承継の状況を確認すること」などを挙げ、取引先支援の例として事業承継支援機関の紹介、従業員の派遣による技術・ノウハウの承継と運営体制の維持、M&Aによる譲り受けなどを提示している。
また、サプライチェーン事業承継事例集では、M&Aなどを通して事業承継を実施し、事業継続・拡大に寄与した10件の事例を紹介。事業を引き継ぐきっかけや留意事項、事業承継によるメリットなどについて譲受側と譲渡側の声を紹介している。
詳細は、こちらを参照。
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