郡山商工会議所(福島県)などが構成する実行委員会は10月25~27日、「こおりやま SAKE&発酵まつり」を初開催した。同イベントは豊かな自然環境の中で受け継がれてきた酒やウイスキー、みそ、しょうゆなどの多様な発酵食品と食文化を周知するとともに、同市への来訪者と交流人口の増加、地域産品の販売促進、地産地消、発酵文化の継承を目的としている。3日間での来場者数は約2100人に上り、大きなにぎわいを見せた。
「SAKEまつり」では、市内6蔵元の日本酒飲み比べなどが行われ、「発酵まつり」では、発酵食品生産者による商品の提供・販売を行った。同イベント内で開催した「ウイスキーコレクション郡山2024」では、全国から集まったウイスキーの試飲や出展事業者によるウイスキー製作のこだわりについてオープンセミナーが開催されたほか、ウィスキーメーカーとファンの交流会も開かれた。
SAKE&発酵まつりは当初、近年人気の高まっている国産ウイスキーを堪能できる東北初のイベントとして企画。その後、郡山市の市制施行100周年を記念して、ウイスキーを含め、広く地元の発酵文化を発信する事業として実施された。
実行委員長を務めた同所の山口哲蔵副会頭は「日本酒・ウイスキーの製造を家業としている者として、また地域経済振興の一端を担う副会頭として、郡山地域の発酵文化の奥深さ・幅広さを広く知っていただく機会を新たに設けられたことは大変喜ばしい。次年度以降も継続し、郡山の日本酒・ウイスキーなどのお酒類をはじめ、みそ・納豆・パンなど幅広い産品の魅力を発信し、郡山地域の発酵文化の発展と、地域振興につなげていきたい」と述べた。
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