日本初の「城泊」で 歴代城主に思いを馳(は)せる
守護職であった宇都宮豊房によって鎌倉時代末期に築城された地蔵ヶ岳城は、後に大洲城と名を変え、大洲のシンボルとして愛されてきました。天守は老朽化のため1888年に取り壊されたものの、2004年には江戸時代の木組模型などを基に木造で忠実に復元され、解体を免れた4棟の櫓(やぐら)は国の重要文化財に指定されています。
2020年には貸し切りで天守に宿泊できる「キャッスルステイ(城泊)」がスタート。城内での神楽奉納や鉄砲隊の演出など、大洲城の歴史を体験できる文化財を活用した取り組みが、持続可能な観光地として国内外から注目を集めています。
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