1921年に創業し、札幌で初めてスイートポテトやシュークリームなどの洋菓子を発売した老舗、千秋庵製菓。同社の看板商品で、50年にわたり親しまれてきた「ノースマン」をアップデートした「生ノースマン」を2022年に発売、好調な売れ行きを続けている。その裏には味へのこだわりだけでなく、経営再建を懸けた綿密な戦略があった。
50年の時を経て看板商品をアップデート
白い恋人、マルセイバターサンド、チーズオムレット……。食の宝庫・北海道のおいしいものが集結する札幌には、多種多様なスイーツがある。そのような中、道内外から人気を集めているのが、千秋庵製菓の「生ノースマン」だ。しっかりとした食感のパイ生地の中に、甘みを抑え渋みの少ないあんこと、ふわふわに仕立てた生クリームが入った和洋折衷なスイーツだ。 「小麦粉、バター、生クリーム、小豆など商品の原材料全てを北海道産にこだわってつくりました。パイとあんこと生クリームが調和した食感と風味が持ち味です」と、同社社長の中西克彦さんは自信をのぞかせる。
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