政府は9日、2024年度発行予定の新1万円札に、日本における商工会議所の創設者である渋沢栄一の肖像を採用したことを発表した。これを受け日本商工会議所の三村明夫会頭は同日、取材に応じ、「紙幣という形で、毎日渋沢栄一の顔に接することができることを非常に喜んでいる」と語った。
三村会頭は、渋沢の「論語と算盤(そろばん)」について触れ、「利益を上げるのは当たり前であると同時に、企業経営者は社会への影響、公益をも考えなくてはならない。しかも私益と公益というのは、高い次元で両立するものだといわれている。今いろいろな不祥事が社会で起きているが、これが企業経営者の一つの守るべきモデル」と指摘。「渋沢栄一の精神をもう一度思い返し、現代に生かしていただきたい」と述べた。
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