敦賀商工会議所(福井県)は1月14日~2月2日、東京・丸の内で「つるが(敦賀)とわかさ(若狭)とマルノウチ(丸の内)つながる♥福井 グルメフェア」を初めて開催した。北陸新幹線福井・敦賀延伸開業1周年を記念し、新丸の内ビルディング(新丸ビル)のレストランフロア「丸の内ハウス」の12店舗が、同所がある敦賀市を含む福井県嶺南地域の食材を使って期間限定メニューを提供。敦賀というまちを知り、嶺南地域の食材のおいしさに気づいてもらい、同地域への来訪につなげる狙いがある。
同フェア開催に当たり、同所は同地域にある小浜商工会議所や三つの商工会に声をかけ、地域の食材をリストアップ。新丸ビルの運営会社に協力を仰ぎ、リストにある食材を使った料理をレストランで提供してもらえるよう仲立ちした。
レストランでは、サバやマダイ、寒ブリや昆布などの海産物を使う店舗が多く見られたほか、せとかみかんのような果物を使いスイーツを提供する店舗もあった。「焼きサバのワッパごはん」「とろろ昆布のおむすびとお味噌汁のセット」を提供した蒸し料理レストラン「MUSMUS」の担当者は「敦賀のサバは脂がしっかりのっていて、昆布は香りが良く、特別うまみが強い」と話した。
同所は、多くの人の目に留まるよう、フェアの開催チラシにも工夫を凝らした。新春に開催されることから「福が来る」と「福井」両方の意味を込め、チラシの中央に大きな赤い「福」の字を配置。縁起が良い「鶴」と「つるが」の地名をかけて鶴のイラストを載せた。
2月1、2日には「敦賀・若狭地域の『特産品セット』が当たる抽選会」「若狭塗り箸 美しい伝統工芸体験」を実施。抽選会では地元特産品の昆布サブレ・サバ缶などが「当たり」の商品として並んだ。伝統工芸体験には女性や子どもたちも多く参加した。
同所担当者は「嶺南地域には、魚介類を食べるために関西から観光客が多く来ているが、グルメだけでなく市内には、日本三大木造鳥居のうちの1基を有する『氣比神宮』や日本三大松原の一つ『気比の松原』などもあるので都内の人の行動力に期待を寄せている」と話した。