輪島商工会議所(石川県)は2月3日、能登半島地震と奥能登豪雨からの復興に向けた拠点施設となる「輪島商工復興センター」に事務所を移転した。同日、輪島市が主催する開所式が開催され、同所の久岡政治会頭をはじめ、石川県商工会議所連合会や日本商工会議所も出席した。
開所式で、久岡会頭は「(能登半島地震と奥能登豪雨という)未曽有の災害は社会インフラや住居をはじめ会員事業所の財産に大きな被害をもたらし、輪島の経済活動は大きな困難に直面した。輪島商工会議所の活動拠点であった輪島商工会館も失われた。一方で、全国から多くの支援や励ましの言葉をもらい、深く感謝している。輪島の経済活動は依然として厳しい状況にあり、復興への道のりは長期にわたる。今こそ心を一つにして輪島の経済の復旧復興を果たし、次世代へふるさとのなりわいをつないでいかなければならない」とあいさつした。
同センターは平屋建ての仮設の建物。中小企業基盤整備機構(中小機構)の仮設施設整備支援事業を活用し、能登農業協同組合(JAのと)からの土地の提供を得て市が建設した。同所のほかに被災した仏壇店や農機具店など4事業者が入居した。
同所はこれまで仮事務所で業務を行っていたが、敷地面積の手狭さが課題で、事業者向け相談スペースの一部を市役所の1区画に設置していた。今回の移転により、相談スペースを同所の会議室内に設置。同所としての窓口機能を統合し、利用者が便利に落ち着いて相談できる環境が整った。また、インターネット環境や固定電話などが整備され、応接ブースもつくられたことから、事務局機能が強化された。
同所の前倉弘美事務局長は「ようやく落ち着いて事業者の相談ができる環境が整い大変うれしく、関わっていただいた皆さまに感謝している。今後も引き続き日商の応援派遣、専門家の相談や金融相談の場所として地域経済の復興に向け取り組んでいく」と話した。