日本商工会議所青年部(日本YEG)は、第22回ビジネスプランコンテストの受賞者を発表した。日本商工会議所会頭賞(総合グランプリ)には、藤村敬子氏(瀬戸YEG)のプランが選ばれ、2月14日に福岡県久留米市で開催された第44回全国大会の記念式典で表彰された。
日商会頭賞を受賞した藤村氏は、ジェルを半硬化させシート状にしたネイルシールを開発し、ECサイトなどで販売しているネイルアーティスト。コンテストでは、インバウンドなどのニーズを見据え、日本の「伝統工芸」をデザインに取り入れることで、競合他社との差別化を図るプランを提案。特許を取得している自社技術を応用し、江戸切子や南部鉄器などの伝統工芸をデザインした装飾層を挟むこともできることから、後継者不足に直面 している地域の伝統工芸のPRや海外展開の可能性を持っている点などが高く評価され、見事総合グランプリに輝いた。
すでに事業化に着手しており、地元の「瀬戸織部」デザインの商品をテストマーケティングとして販売したところ、安定した売り上げを記録。藤村氏は、「今後のさらなる成長のためには、コンテンツ力やマーケティング力を高めていくことが必要」と分析している。