玉野商工会議所(岡山県)青年部(玉野YEG)は2月11日、地元高校生が考案したラーメンのナンバーワンを決めるイベント「Hello Job Challenge@TAMANO 高校生 ラーメン チャンピオンシップ」を開催した。「Hello Job Challenge」は高校生向けの仕事体験イベントで昨年度から実施しているが、題材としてラーメンを扱ったのは今回が初めて。オリジナルのラーメンをつくりあげることにより高校生の想像力や問題解決能力を養うとともに、「商品化」という現実的な目標に向けて経済の流れやビジネスを体感してもらうことで、進路選択やキャリア形成のための新たな視点を得てもらおうと企画した。またチームでの協力、多世代・多業種との連携を通して社会的なコミュニケーション能力を高めてもらう狙いもある。
同イベントには、市内と周辺地域から公立高校4校が参加。高校生は地元特産品を使ったオリジナルラーメンを考案し、当日の調理や盛り付けまで自分たちで行う。当日会場で来場客がラーメンの名前が書かれた投票箱に投票券を入れ、多かったチームが優勝となるルールだ。
当日は全チームのラーメンを食べられるチケット(千円)200枚が1時間半で完売するなど、大変な盛況となった。のりの代わりに特産品のサツマイモ「番田芋(ばんだいも)」を使ったラーメン、胸上(むねあげ)のりを使った二郎系ラーメン、備南レンコンを使った肉団子入りのしょうゆラーメンなど個性的なラインアップがそろったが、見事優勝に輝いたのは瀬戸内レモンを使った塩ラーメンだった。同ラーメンは期間限定で市内の店舗で販売することも検討されている。
同所青年部の加藤優子事業委員会委員長は「それぞれに趣向・工夫を凝らしたラーメンのおいしさに、私たちも驚いた。地元住民に喜んでいただけたことは、高校生たちにとって大変自信につながったのではないか。青年部としても次年度につながる大きな収穫になった」と話している。