新庄商工会議所(山形県)は3月26日、新庄市内の8金融機関と事業承継などに関する連携協定を締結した。同協定は、協定参加者が相互に連携、協力し、地域における事業者の円滑な事業承継を支援することで地域経済の活性化を図ることを目的としている。
同協定では、①啓発活動②情報発信③意識や課題などを抽出するための調査の実施④相談および伴走支援による対応⑤事業承継支援に資する双方向の事業者などの紹介――について協力することが盛り込まれている。協定締結により支援ネットワークの拡充、事業者へのアプローチ機会の拡大、課題に応じた多面的なサポート、マッチング機会の創出、地域経済の活性化と企業の存続、事業者の不安解消と計画的な承継の促進といった効果が期待される。
同所は今後、事業譲渡を検討している事業者に各金融機関の支援メニューを紹介し、マッチングの機会を創出するほか、ポスターの掲示、チラシ配布、セミナーの開催による啓発活動、事業承継に関する意識調査も実施する。
連携する金融機関は山形銀行新庄支店、荘内銀行新庄支店、きらやか銀行新庄支店、新庄信用金庫、北郡信用組合新庄支店、県信用保証協会新庄支店、アクサ生命保険山形支社、東京海上日動火災保険山形支店新庄支社。
同所の柿﨑力治朗会頭は「事業者からの相談を受け、各機関につなげるように取り組む」と述べた。