熊本商工会議所はこのほど、会員事業所と熊本でチャレンジしたい台湾の大学生とのマッチングをサポートするPRサイト「CROSS OVER」を開設した。同サイトは「知る」「出会う」「体験する」の三つをテーマに、同所がこれまで台湾の大学と連携して実施してきた合同就職説明会、インターンシップなどのプログラムや、学生へのインタビューなどさまざまなコンテンツを掲載し、採用やビジネス創出をサポートする。
「知る」のページでは、企業向けに台湾の基本情報や文化などについて紹介している。また、学生向けには熊本の基本情報、同所が台湾で実施している「出張キャリア講座」の様子、熊本での暮らしをサポートする団体などを紹介している。「出会う」では、熊本の企業に台湾の人材が就職するための仕組みづくりを目的とした合同就職説明会について紹介。過去の開催実績などを掲載している。「体験する」として、熊本で台湾の大学生が参加できる採用支援型インターンシップを紹介している。 同県では、台湾大手半導体企業TSMCの進出に伴い、台湾からの移住者が増加していることから、台湾マーケットの開拓などを通したビジネスの発展を目指す企業と台湾の大学生とのマッチングを図ろうと2023年度から台湾の大学生の熊本の企業でのビジネス創出型インターンシップを推進している。
同所担当者は「外国人居住者の増加率が日本一の熊本では、外国人観光客も台湾が最も多い。この市場をつかむには台湾人スタッフが必要不可欠。本事業を通じて、新規ビジネス創出と外国人材の受け入れタイセイを整備し、企業の持続的な発展に貢献していきたい」と述べた。