小樽商工会議所(北海道)はこのほど、移住者コミュニティー「おたる『ひと旗』クラブ」を立ち上げた。同クラブはU・I・Jターンを含めた小樽市で暮らす移住者への情報発信や移住者同士のつながりを深めることを目的に設置。現在、LINEアカウントの入会者を募集しており、同市に関する情報や移住者コミュニティーのイベント情報を定期的に配信する。
同所は2023年から、同市の人口減少対策として、これまでの創業支援や事業承継相談窓口で培ったノウハウ、ネットワークを活用し、同市への移住希望者や市内での創業・起業希望者のニーズにきめ細かく対応するワンストップ窓口として「おたる移住・企業『ひと旗』サポートセンター」を運営。2年間で61世帯108人の移住・起業につながっている。しかし、移住者同士の横のつながりが少ないという声があったため、同クラブの設置に至った。
サポートセンターは小樽市と連携し、SNSを通して、移住希望者の相談や移住に伴う会員事業者への就職先の紹介、あっせん、暮らしに必要な住まいや地域の情報、コミュニティー形成などの情報収集と提供、窓口やオンラインで相談に対応している。おたる「ひと旗」クラブでは今後、移住者同士の交流を深めることを目的とした散策ツアーや交流会、移住者の意見交換を目的とした移住者ミーティングを開催する。また、起業者の位置情報や移住に関する情報を掲載した移住起業者のデジタルマップを作成し、移住者同士の横のつながりを強化する方針だ。
同所担当者は「本クラブの活動が、これから移住を検討する人の参考になり、移住者に小樽を選んでもらい、移住者数がさらに多くなることを期待している。移住する人には小樽をより知り、好きになってもらい、長く住んでもらえるよう情報発信やコミュニティーイベントを開催していきたい」と述べた。