笠岡商工会議所(岡山県)が地域ブランドとして普及活動を行っているご当地グルメ「笠岡ラーメン」が、9月20日、地域団体商標に登録された。笠岡ラーメンは、鶏ガラスープ(しょうゆ味)と「煮鶏」と呼ばれる鶏チャーシューが特徴の中華そば。古くから養鶏と製麺が盛んな笠岡市で、戦前から親しまれてきた名物だ。
2003年、同所青年部が地域活性化を目的に、この中華そばを「笠岡ラーメン」としてPRを開始。その後、09年に同所が中心となって「ラーメンのまち笠岡全国展開プロジェクト推進委員会」を立ち上げ、イベントの開催や「ラーメンのまち笠岡まっぷ」の発行、専用ホームページの開設、全国規模のラーメンイベント「東京ラーメンショー」への出店などさまざまな普及活動を行ってきた。こうした活動を踏まえ、認知度向上や地域ブランド保護のため17年に地域団体商標を出願し、今回正式に登録された。
「笠岡ラーメン」は現在、市内の14店舗が提供している。同所は新たに瀬戸内海に面した岡山県西南部から広島県東南部にかけた地域と連携し、このエリアを「備中備後麺の道」としてアピールする取り組みを始めるなど、「笠岡ラーメン」のさらなる魅力向上を図っている。
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