京都商工会議所は2019年12月5日、京都経済センターで「知恵産業オープンイノベーションピッチ(事業プレゼン会)」を開催した。同事業は、京都市内に拠点を置く中小企業が大手企業や金融機関などへ自社事業のプレゼンテーションを行う機会をつくり、事業マッチングや資金調達につなげるのが狙い。医療、IoT、バイオ分野などから会員ベンチャー企業7社が登壇し、1社12分の持ち時間で自社の技術や独自性などをアピールした。助言者として京都大学教授やベンチャーキャピタル代表ら4人が参加し、登壇企業へアドバイスを行った。
会場には大手企業、金融機関などから約100人が来場。終了後の来場者アンケートでは「登壇企業がバラエティーに富んで面白かった」「普段接点のない技術、知見に出会い興味深かった」などの感想が多く寄せられた。登壇企業からは「当社の名前を広められた」「助言者のコメントが参考になった」などの声が上がっている。
同所は京都の地域性や企業独自の強みを生かして顧客創造を目指す取り組みを「知恵ビジネス」と名付け、これを推進する企業を知恵産業として支援している。同イベントはその一環で初の試み。これを機に知恵産業の一層の発展が期待される。
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