オンライン診療とは、医療機関に行かなくても、スマートフォンやタブレット、パソコンなどを使って医師の診察や薬の処方が受けられる診療方法です。一般的に、慢性疾患の定期診察、軽度の体調不良、感染症、健康診断や人間ドックの結果説明、セカンドオピニオン、精神科や心療内科の疾患などで利用され、日本でも普及が進んでいます。
オンライン診療のメリットは、通院に掛かる時間や費用の節約、移動が困難な人でも医療が受けやすいなど通院負担の軽減があります。また、院内での二次感染防止や居住地域に関係なく専門医の診察が受けられることも、患者さんにとって恩恵と言えるでしょう。企業としても、従業員の受診による欠勤や早退が減る、従業員の健康維持により生産性が向上する、重症化を防ぐことで医療費負担が軽減できるなどの利点があります。一方、触診や聴診など直接的な身体診察ができないため、対面診療と比べて得られる情報が限られることや、症状が急変した際に迅速な処置が難しいなどのデメリットがあることを心に留めておきましょう。
オンライン診療を利用する際には、かかりつけ医が行うのが原則です。ただし、過去の診療記録や診療情報提供書、健診結果、お薬手帳など、患者さんの体の状態が把握できるものがあれば、かかりつけ医以外でも初診から受けられる場合もあります。
受診の流れとしては、まずかかりつけ医がオンライン診療に対応しているかどうかから確認しましょう。対応していない場合やかかりつけ医がいない場合は、医療情報ネットなどで対応している医療機関を探します。次に、WEBサイトやアプリなどから予約を取り、オンラインで診察を受けます。薬を処方されたときは処方箋を薬局に送付して、自宅に配送してもらいます。会計は基本的にオンライン決済です。
オンライン診療を上手に利用するには、日頃からかかりつけ医とコミュニケーションを取っておくことがポイントです。もし、画面越しの診察では医師に状態が伝わっていないと感じる場合は、速やかに対面の診察を受けに医療機関へ行きましょう。

