農商工・産学官が連携し実現
本庄商工会議所は、本庄産の6種類の野菜が入ったご当地サイダー「本庄六つ野菜だー(むつや・さいだー)」を本庄市内のまちづくり会社シェイクハンドなどと共に開発し、昨年12月末より3本セットで販売を開始した。同市は豊かな自然環境の下、年間通して多種多様な野菜を生産していることから、6次産業化の推進と地場産業の活性化、観光振興を図ることを目的に、農商工・産学官が連携して開発を進めた。
一般的なサイダーは甘い炭酸飲料というイメージだが、同商品は一風変わった〝大人の味〟。本庄産のカリフラワー、キュウリ、ブロッコリー、トマト、ニンジン、ネギを使用し、人口甘味料などの添加物は加えていない。無色透明だが、それぞれの野菜の風味が感じられる体に優しいサイダーだ。そのまま飲むのはもちろん、焼酎やウイスキーの割材として、パンケーキの生地や煮込み料理などにも活用できる。
瓶のラベルやパッケージのイラストは、本庄高校美術部の生徒が手掛けた。そのほか製造・販売には、埼玉ひびきの農業協同組合(JA埼玉ひびきの)、本庄市観光協会、ミネラルウオーター製造会社などの協力を得た。
同サイダーは、市内のJA直売所などで販売中。1万本を生産し、「日本一、まずいかも?」などのコピーで売り出したが、発売1カ月余りで3300本が売れるなど好評だ。2020年度も継続して販売を検討している。
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