日本政策金融公庫総合研究所は5月27日、「小企業の設備投資動向調査」(2025年度)の結果を公表した。これによると、25年度に設備投資を実施した企業の割合は26.9%。業種別では運輸業、飲食店・宿泊業、情報通信業の割合が高かった。一方、設備投資を実施しなかった企業で現在の設備が「不十分である」と回答した割合は34.1%。設備が「不十分である」と回答した企業が設備投資を実施しなかった理由は「事業の先行きに不安がある」が最多だった。
同調査は26年3月中旬、取引先の従業者20人(一部業種は10人)未満の1万社を対象に実施したもので、5693企業から回答を得た(回答率56.9%)。
調査結果から設備投資の実績を見ると、25年度に設備投資を実施した企業の割合は26.9%で、前年度に比べて0.2ポイント低下。26年度に設備投資を予定している企業の割合は、15.4%となった。
25年度の設備投資実施割合を業種別に見ると、運輸業が37.6%と最も高く、次いで飲食店・宿泊業(31.4%)、情報通信業(28.1%)の順となっている。従業者規模別では、「1~4人」が22.2%、「10人以上」では41.6%と規模が大きい企業ほど高くなっている。
設備投資の目的については、「補修・更新」と回答した企業割合が63.6%と最も高く、次いで「省力化・合理化」(24.8%)、「売り上げ増加」(24.3%)の順となった。
年間の設備投資の金額は、「100万円以上300万円未満」と回答した企業割合が26.0%と最も高く、300万円以上の企業割合は前年度から2.9ポイント低下し、32.7%となった。
設備投資の内容を見ると、「車両」と回答した企業割合が17.9%と最も高く、次いで「情報機器」(16.1%)、「建物の増改築」(12.5%)の順となっている。「車両」は運輸業や建設業などで、「情報機器」は情報通信業やサービス業などで割合が高かった。
また、設備投資を実施しなかった企業の現在の設備の状況については、「十分である」と回答した企業割合は65.9%、「不十分である」は34.1%だった。現在の設備が「不十分である」と回答した企業が設備投資を実施しなかった理由は、「事業の先行きに不安があるから」が50.8%と最も多く、次いで「借り入れ返済(リース支払い)負担が重いから」(49.3%)の順となっている。
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