日本商工会議所は6月21~24日、「越境EC・ビジネス最前線!中小企業のための実務型訪中視察会」を中国・北京で開催し日商単独で実施するのは8年ぶりで19人が参加した。同視察会は、世界最大級の「中国国際サプライチェーン博」や現地企業の視察、個別商談の場を通じた販路開拓などビジネスチャンス創出や人型ロボットの視察を通じて人手不足解消の可能性を探ることを目的に実施した。
「サプライチェーン博」では、今年度新設された「AI特設ゾーン」を見学。現地企業のブースで最先端テクノロジーを体験したほか、日本企業のブースでは、中国市場で商品を販売する際のポイントなどを学んだ。その他、現地の消費市場を直接体感するため中国企業の「JDモール」「7FRESH」「Galbot」などを視察。商業施設や最先端人型ロボットなどを見学した。 また、在中国日本国大使館では、垣見直彦経済公使らと懇談。中国におけるマクロ経済の概況や中国情勢などの説明を受けた。その後、参加者との活発な意見交換が行われた。
垣見経済公使は「中国は日本と比べて多様性に富み、均一性が低いのが現状。『そのようなニーズがあるのか』と思うような細分化されたニーズが、人口の多さゆえに巨大な市場として存在している」と説明。また、優秀な中国の人材を採用し、彼らの知見やネットワークを生かすことは、現地での迅速な対応やイノベーションを起こす上で極めて有効であるとの考えを示した。その上で、「日本の視点だけで判断して『中国ビジネスは無理だ』と内向きになってしまうのはもったいない」と述べた。
さらに、日本貿易振興機構(ジェトロ)駐在員らとの懇談の場では、「消費者心理と中国消費動向」「日本企業の対中直接投資の動向」と題した講演が行われたほか、政治経済情勢やビジネス事情、文化・風習などの現地情報の説明を受けた。
