新井商工会議所(新潟県)は2018年12月17~19日、中国・上海世貿商城(上海マート)で開催された「第14回Gift Show㏌上海」に初出展し、来場者が選ぶ「人気商品コンテスト」で大賞を受賞した。同所は地元の菓子製造、東京堂の名物「かりんとうまんじゅう」の実演販売とイベント制作会社アトラクションによるイラストレーターの作画パフォーマンスを組み合わせて出展し、注目を集めた。
「Gift Show㏌上海」は、ギフト品や販促グッズなどを一堂に集めた見本市で、毎年開催され、前回は8千人超が来場している。今回、日本・中国から74社が出展。同所は中国マーケットへの足掛かりになればと、日本の伝統の味である和菓子とサブカルチャーのコミックアートを組み合わせ、「癒やし」をテーマにしたブースでプロモーション活動を展開した。
かりんとうまんじゅうは、黒糖を生地に練り込んだまんじゅうを米油で揚げたもの。外側はカリカリ、中はしっとりした食感が来場者の興味を引いた。揚げたてを試食したバイヤーからは、賞味期限や冷凍製品の有無、中国への出店予定などについて質問があった。
作画パフォーマンスは、パソコンを使い15分程度で来場者を「ちびキャラ」にデフォルメしたイラストを描くもので、来場者は作画技術に感嘆し、その場で商品のイラスト化の依頼もあったという。
同所は「事前にコンセプトやアプローチ方法などの打ち合わせを重ねて出展に臨んだ。今回の大賞受賞、現地の反響などから複数の事業者が各社の強みを生かして連携すれば、さらに力を高められると分かった」と、小規模事業者の海外展開の可能性に期待を寄せた。「この経験を生かし、事業者間の連携推進と新たな販路開拓支援に努めていきたい」と今後の取り組みにも意気込みを見せる。
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