八戸商工会議所(青森県)は8月25日、八戸市発祥の南部せんべいの魅力を伝えることを目的に「八戸の南部せんべいマルシェ」を開催した。2017年度に発足した「南部せんべいブランド力向上プロジェクト」の一環で、同日から9月27日までを強化月間と位置付けて展開。マルシェは初開催となる。
会場は、八戸まちなか広場マチニワ。同プロジェクトは、後継者不足などで廃業が後を絶たない市内のせんべい業者を後押しし、〝元祖〟南部せんべいのおいしさを広く知らしめることを目指している。当日は、プロジェクト参加13店中、同市内の6店が販売ブースを並べた。店頭には、ゴマや豆などの定番せんべいのほか、チョコレートやショウガなどユニークな味付けをしたものも並び、多くの来場者が食べ比べする様子が見られた。
同所によると、最盛期は230店ものせんべい店があったが、店主の高齢化などを理由に廃業し、現在は13店舗を残すのみとなっているという。
参加した事業者からは「いつもは昔からの常連客がほとんどだが、今回は若い人にも知ってもらえてよかった」「直接販売するのは初めて。間近で意見を聞けた」など、好感触。同プロジェクトでは今後、マルシェを定期的に開催しながら、オリジナル商品の開発や販路開拓などを積極的に支援していく計画だ。
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