福島商工会議所青年部(福島YEG)と福島市内のカフェベーカリー、ら・さんたランドは同市出身の作曲家古関裕而(1909~89)をモデルにしたNHK連続テレビ小説『エール』の今春放送開始を記念し、その妻金子の好物にちなんだ「古関金子さんの黄金メロンパン」を開発し3月16日に発売した。
古関氏は生涯5千曲に及ぶ作品を手掛け、1964年には東京オリンピックの選手入場行進曲「オリンピック・マーチ」を作曲。そこで同YEGは東日本大震災からの福島の復興PRを図るべく、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催に合わせたドラマ化を目指し、14年から誘致活動を開始。金子の出身地である愛知県豊橋市や豊橋商工会議所青年部とも連携し、15万8470件の署名を集めてドラマ化を実現した。
黄金メロンパンは、ドラマ放映に向け「出張の手土産にもなる福島の新名物」をつくろうと同YEGが、ら・さんたランドに提案。金メダルをイメージしてサイズを小ぶりに、卵黄のみを使用したクッキー生地で黄金色を表現した。同市大町の同店や古関裕而記念館近くの土産店で販売している。同YEGのドラマ誘致事業は、全国の商工会議所青年部の優れた事業を顕彰する「YEG大賞」19年度の大賞を受賞、2月の日本YEG全国大会で表彰された。
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