日本商工会議所青年部(日本YEG、内田茂伸会長)は6~10日、宮崎県宮崎市を中心に「第38回全国大会 日本のひなた みやざき大会」を開催した。大会には、全国393YEGから6746人のYEGメンバーが参加。期間中は9日の記念式典をはじめ、会員総会や分科会など各種会合を実施し、全国のYEGメンバー間の交流を深めた。(関連記事2面に)
全国大会は、商工会議所活動の一翼を担う全国各地のYEGメンバーが、交流と研さんを通じて次代への先導者としての意識高揚を図ることなどを目的に毎年開催している。今大会のコンセプトは「未来を襷(たすき)に込めて」。「次世代を担う子どもたちにわが地域、わが母国への誇りと自信も持ってもらうために、われわれは子どもたちに何を伝えるべきなのか、共に考え、思いを共有していくには、『いい子どもが育つ日本一の地』、この宮崎こそがふさわしい地である」というメッセージが込められている。
大会開催に当たり内田会長は、「今は、時代の節目であり、150年前の明治維新と同じように、世が時代を前へと推し進める若き力を求めている」と強調。「YEGの存在意義である、国の礎たらんという熱いパッションを持って進んでいこう」とYEGメンバーのさらなる活躍に期待を寄せた。
記念式典であいさつした日商の三村明夫会頭は、商工会議所が取り組むべき課題として、①人手不足の対応と生産性向上、②中小企業の活力強化と地方創生、③消費税率引き上げ・軽減税率制度への対応──の3点を挙げ、「これらの課題を克服するためには、われわれ民間の積極的な取り組み、とりわけ地域を支える次世代のリーダーであるYEGのパッションが未来を変える原動力となる」と指摘。「全国のYEGメンバーが一丸となり、地域、そして日本の成長のエンジンとして、地域や国が抱える構造的課題の解決に立ち向かってくれるものと期待している」とエールを送った。
次回の全国大会は、2020年2月19~23日に、静岡県沼津市を中心に開催する予定となっている。
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