独自財源を活用した補助事業 13件
苫小牧商工会議所(北海道、宮本知治会頭・苫小牧民報社)
同所はこのほど、会員向け事業として「店舗内感染防止対策支援金」事業を実施する。本事業は、新型コロナウイルスの感染防止対策を講じた会員事業所が、対策実施のためにかかった費用を同所が支援し、会員事業所が活力を取り戻す事を目的とするもの。支援金は1件あたり3万円を上限とし、予算規模は1500万円(500件相当)とのこと
http://www.tomakomaicci.jp/publics/index/1/detail=1/c_id=4/page4=1/type014_4_limit=10/#page1_4_241
塩釜商工会議所(宮城県、桑原茂会頭・キクニ)
同所は、小売り・サービス業を営む会員事業者が新型コロナウイルス感染症防止対策として、安全・安心な店舗づくりの一助となる備品(店舗内における客席などのパーテーション、飛沫(ひまつ)防止フェイスシールドなど)を、2020年1月1日から7月31日までの期間に購入し、支払いが確認できるものを対象に上限5万円まで補助する。また、デリバリー、テークアウト、インターネット販売による売り上げ確保を目的とした広報活動やインターネットショップの出店経費(チラシなどのデザイン料、印刷費、ポスティング費用)も対象する。期間は2020年1月1日から9月30日までで、上限は5万円まで
長岡商工会議所(新潟県、丸山智会頭・新潟県米菓工業協同組合)
同所は、新型コロナウイルスの影響が続く中、新たなアイデアによる売り上げ確保、事業継続、「新しい生活様式」の実践に取り組む長岡市内の事業者に、最大10万円の補助金を交付する「ビジネスサポート事業(新型コロナ対策型)」を実施
http://www.nagaokacci.or.jp/topics/detail/cd/934/
富山商工会議所(髙木繁雄会頭・北陸銀行)
同所はこのほど、国の小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)を受けた会員事業者に対し、同所が独自に追加助成する取り組み「小規模事業者持続化サポート・追加助成金」を新たに始めた。新型コロナウイルスの影響を乗り越えるための設備投資や販路開拓などの取り組みをサポートする。国の補助金は、新型コロナウイルス感染症対策として、サプライチェーンへの毀損(きそん)への対応、テレワーク環境の整備や非対面型ビジネスモデルへの転換に取り組む事業者に、上限100万円の補助を行うもの。同所は補助金の採択者を対象に、10万円を上限に事業者自己負担額の20%を上乗せして助成する。商工会議所による追加助成は全国的にも珍しく、県内では初めての取り組みだ。追加助成金により、コロナ禍で意欲ある小規模事業者を後押しし、自己負担の軽減を図る。
宇都宮商工会議所(栃木県、藤井昌一会頭・藤井産業)
同所では、乗って応援「タクシーを利用してお買い物に行こう!」と、一般社団法人栃木県タクシー協会加盟事業者(宇都宮市内に本店所在地がある事業者)を利用し、小売店、飲食店などで買い物や飲食および買物代行を行い、同所が指定するアンケートに回答した消費者を対象に、期間限定で初乗り運賃(740円)、買い物代行(740円:初乗り運賃相当額)を補助する事業をスタート。予算規模は300万円(約4000回分に相当)
宇都宮商工会議所(栃木県、藤井昌一会頭・藤井産業)
同所は、新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ち込んでいる地元の名産「宇都宮餃子」の阪大拡大を目的に、冷凍生餃子を購入の際に発生する送料を無料にするキャンペーンを7月1日から実施する(8月31日までの予定。予算金額の300万円に達し次第、予告なくキャンペーンを終了する場合もあり)。
本事業の対象は、宇都宮餃子会が運営する「来らっせ 本店」「来らっせ パセオ店」での店頭購入及び同会が運営する単品通販(https://ugyozakai.thebase.in/)、ギフト向け通販(http://www.gyozakai-shop.com/)からの注文品となる
(宇都宮餃子会)https://www.gyozakai.com/information/6
伊勢崎商工会議所(群馬県、辻健夫会頭・辻商店)
同所は、8月26日、27日に開催される展示商談会「群馬ものづくりフェア2021」(群馬県など主催)に出展する会員事業所に対し、出展料の一部を助成した。助成金は1企業当たり上限2万円までとし、14社を支援。コロナ禍により製造業も打撃を受ける中、積極的に販路開拓に取り組む事業者を応援するための初の取り組みだ。
https://www.gunma-monodukurifaire.jp
甲府商工会議所(山梨県、進藤中会頭・山梨中央銀行)
同所は7月1日から山梨県タクシー協会甲府支部と連携し、1000円以上のテークアウトメニューを注文した利用客に対し、タクシーが無料で自宅まで配達する事業をスタート。配達の対象は、登録している甲府市内の13の飲食店やホテルのテークアウトメニュー商品で、同所が1件につき1000円の配達料金を負担する。注文は利用日前日の午後5時までで、配達時間は午前11時から午後2時と、午後5時から8時の2回となっている
https://kofucci.or.jp/news/20200625/
岐阜商工会議所(村瀬幸雄会頭・十六銀行)
同所はこのほど、会員事業者へ移動販売車(キッチンカー)を無料で貸し出す事業「あおぞらdelica(デリカ)」を開始した。同事業は、コロナ禍で経営に打撃を受けた飲食店など会員事業所の支援策の一環。事業者から移動販売に関する相談が複数寄せられたことをきっかけに事業化した。これにより、事業者の売り上げ増やまちのにぎわい創出を目指す。移動販売車は同所が購入し改造。コンロや水道、冷蔵庫などの設備をそろえ、外観は長良川をイメージした水色の塗装を施した。貸出期間は原則として2週間で、希望日の6カ月前から予約を受け付ける。1~6月は、市内の複合文化施設「みんなの森ぎふメディアコスモス(みんなの広場)」に週(平日)3日以上出店できることが条件。7月以降は雑貨など物販事業者にも貸し出す予定だ。昨年12月に、地元メディアへキッチンカーをお披露目し、各紙が報道したことから反響は上々で、予約は3月までほぼ埋まっているという。初回は4日から、岐阜グランドホテルがみんなの森ぎふメディアコスモスでカレーライスを販売し、好評だ。同所は、移動販売に関心があっても設備投資できず諦めていた事業者や、新たに移動販売を検討している事業者へ利用を呼び掛けている。
小牧商工会議所(愛知県、梶本一典会頭・CKD)
新型コロナウイルスの影響で消費活動の縮小や取引環境の制約、従業員への配慮など企業経営において大きな打撃と負担が発生しており、今後を見通すこともできない状況であることから、同所では、特に影響の大きいと予想される同所会員の小規模事業所に対し、経営支援見舞金1会員5万円を支給する。申請書の提出は、6月12日まで。
福山商工会議所(広島県、林克士会頭・鞆鉄道)
同所は、新型コロナウイルス禍で影響を受ける会員事業所に対し、会費負担の軽減を図るとともに、会員事業所に寄り添う姿勢を示すため、中小企業基本法に定められた中小企業者と小規模事業者に対し、1会員1万円を給付する「新型コロナウイルス禍対策 見舞金給付事業」を実施した。本事業は同所の独自財源で行うもので予算規模は5150万円。対象事業所数は約4850社と、同所会員の93.1%にあたる。
有田商工会議所(佐賀県、深川祐次会頭・香蘭社)
同所は管内事業所を支援するため、コロナ対策の設備導入や販路開拓に向けたウェブ環境整備ホームページ作成に必要なパソコン や商品撮影キットの購入などに必要な費用も対象となる「ふるさと企業応援補助金」事業を開始する。経営を継続・発展させる事業費の3分の2を、20万円を上限に同所の独自財源を用いて助成する。希望事業者は、6月25日までに「経営計画書」を作成し提出する必要があり、7月3日に採択結果が発表、採択事業者は同6日から2021年6月末までが事業実施期間となる
人吉商工会議所(熊本県、岩下博明会頭・岩下兄弟)
同所は、タクシーで飲食店の料理を届ける「タクシーイーツ」事業に4月から取り組んでいる。同事業は、タクシー会社に2000円以上の宅配を依頼した場合、同所が宅配料として1000円を上限に補助するもの。消費者はタクシー会社に注文し、タクシー会社が飲食店から料理を受け取り消費者へ届ける。同所は、「宅配料を一部負担することで利用者を増やし、コロナ禍で大きな影響を受けている飲食店とタクシー会社を支援する一助になれば」と意欲をみせる。
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