川崎商工会議所(神奈川県)は5日、ラオス商工会議所(LNCCI)のオデット・スヴァンナヴォン会頭以下11人の訪日団を迎え、同所で「ラオス経済セミナー・ビジネス交流会」を開催した。同日、両商工会議所と専修大学、同大会計学研究所、ラオス国立大学(NUOL)、同大経済経営学部の6者はラオスでの簿記の普及と専門家育成を目的に、「ラオス国内における簿記教育の発展・普及に係る協力協定」を締結した。
同所とLNCCIは2012年4月に初の経済協力協定を締結して以来交流を深め、17年には簿記会計の近代化支援のため日本の財務省財務総合政策研究所とも連携し同国で簿記セミナーを開催。これが今回の協定締結につながったという。
同協定により6者は今後、同国への簿記検定試験導入に向けたプロジェクトを発足し、簿記セミナーなどを実施しながら、専修大学を中心に同国の実情に合った簿記教材開発や、検定試験づくりに取り組んでいく。将来的には、日商簿記の〝ラオス版〟をLNCCIが独自に運営することを目指す。 この日は協定締結後、駐日ラオス大使や外務省職員による講演、日系中小企業専用経済特区に関する説明、ラオスに進出した川崎企業の紹介などが行われた。また翌6日、訪問団一行は簿記教育に力を入れる専修大学を訪れた。
最新号を紙面で読める!