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今日から始める“大人”健康生活 Vol.11 ストレスをためない生活の知恵

・朝までぐっすり眠れる工夫を

この時期は意外にストレスが多い上、今年はコロナストレスが溜まっている人も多いでしょう。

日照時間が長くなって活動量が増えることや、一日の気温差が大きいことなどにより、肉体的に負担が掛かることがまず挙げられます。また、新年度がスタートして職場の環境が変化しやすく、知らず知らずのうちに心身は緊張しています。そのツケが回ってくるのが5月。ゴールデンウイークで生活リズムが崩れ、心身が緩むと、連休明けにたまっていた疲れがどっと出て、何となく調子が悪い、やる気が出ない、集中力が続かないといった状況を招きやすくなります。それを放置すれば、うつ状態に陥るおそれもあるのです。

そうなる前にリカバリーするには、まずしっかりと睡眠時間を確保しましょう。早くに目が覚めてしまう人は、厚手のカーテンで遮光したり、枕の位置を窓から離すなども効果的です。また、体を冷やさないように、着衣に気を配ることもポイント。昼間はTシャツと短パンで過ごし、朝晩は上着を羽織り、長ズボンやソックスをはくなどこまめに温度調節しましょう。冷たい食べ物もまだ控えめに。こうして体への負担を減らせば、心身の状態も安定してきます。

忙しい日常の合間に、“ホッとする”時間をつくることも効果的です。仕事の手を止めて窓の外の風景を10秒くらいボーッと眺めたり、温かいお茶を飲んでひと息ついたり。そんな時間が緊張を和らげ、気分をリセットしてくれます。

一般的に体を動かすと気分がシャキッとしてきますが、そのときの気分によって元気が出てくることもあれば、疲れてしまう場合もあります。自分の状況や欲求に応じて、無理なく行いましょう。

これらを心掛けていると、次第にエンジンが掛かり、いつもの調子が戻ってきます。もし、調子が戻らずつらさが続くときは、一度かかりつけ医に相談してみることをおすすめします。

福田千晶(ふくだ・ちあき) 医学博士・健康科学アドバイザー 1988年慶應義塾大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科に勤務。96年よりフリーランスの健康科学アドバイザーとして、講演、執筆、テレビ・ラジオ番組への出演などで幅広く活躍。また、診療所などで診察を担当するほか、産業医として企業の健康管理や健康啓発にも携わる。主な著書に『メタボがわかれば寿命がのびる!』(白夜書房)、『体脂肪を燃焼させるスロートレーニング』(永岡書店)など多数

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