広島県尾道市で、スルメフライを中心に海産珍味やスナック類の製造販売を行っているまるか食品。同社の女性スタッフが開発を担当し、平成25年に発売した「イカ天瀬戸内れもん味」が、現在までの累計販売数800万袋と、破竹の勢いで売上を伸ばしている。長年〝酒の友〟として男性に好まれてきたイカ天を、女性がつくるとどうなるのか。
期間限定商品として開発したレモン味
全国にイカ天専業メーカーが11社あるうち、9社が広島県にあり、5社が尾道市にあるという。古くから瀬戸内交通の要所として発展した同市は、北前船の時代に海産物が集積する港町として栄え、北海道の良質なスルメが集まってきた。それを油で揚げたスルメフライが盛んにつくられ、安価な惣菜として地域に広がり、やがてイカ天のメッカとなったという。
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