北海道の恵庭商工会議所が、地域の特産品の「えびすかぼちゃ」を活用して開発した「恵みの庭のかぼちゃプリン」が、累計販売数10万個を超える人気商品となっている。近年のスイーツブームにより、多様な商品が各地に誕生する中、多くの舌を魅了した味とは――。まちの活性化を目指し、地域ブランドへと育て上げた試行錯誤の日々を追う。
商工会議所が新商品開発で地域おこし
恵庭市は、札幌市と新千歳空港のほぼ中間に位置する。札幌市のベッドタウンである一方、恵庭岳の裾野から広がる雄大な自然環境にも恵まれ、農業も盛んだ。中でも有名なのが、「えびすかぼちゃ」である。糖度が高くホクホクした食感が特徴の西洋かぼちゃで、もとは京都で開発された新品種だが、昭和39年に北海道ではどこよりも早く栽培に乗り出し、今や同市を代表する特産品となっている。
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