富山県東部エリアに所在する魚津、滑川、黒部の3商工会議所と近隣の入善町、朝日町の2商工会は、3、4日の2日間、東京駅丸の内南口の「KITTE」地下1階で観光物産フェアを初めて実施した。3日に行われたオープニングセレモニーには、5市町の首長も出席するなど、民間主導の事業にもかかわらず行政も高い関心を示すものとなった。
今回、初めての試みとして実現した「北陸富山・東部エリア観光物産フェア」。3商工会議所がそれぞれ東京で行っていた物産事業を一つにまとめ、加えて2商工会にも参加を求めた結果、5団体による連携事業に発展した。また、地元郵便局の積極的な後押しもあり、日本郵便が手掛ける商業施設「KITTE」での実施に至ったという。
出店した15事業者からは、富山湾で取れた魚の干物や昆布で締めた刺身、ホタルイカの燻製、かまぼこ、ます寿司など豊富な海の幸を生かした商品を中心に、地酒や調味料など、いずれも東京ではなかなか手に入りにくい名産品が出品された。オープンと同時に訪れた来場者の中には、これらを袋いっぱい購入する姿も見られた。
本フェアの幹事を務めた魚津商工会議所の大愛高義会頭は「富山県東部は自然豊かな地域。東京から北陸新幹線で2時間半ほどの距離にある五つの商工団体が集結して実施した本フェアに、日本郵便さんから協力を得て、なおかつ各市町からも高い関心が寄せられたのは大変意義があること。今回をスタートとして継続実施できるような事業にしていきたい」と、今後の抱負を語った。
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